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季刊ペースで人力飛行機や鳥人間コンテストについて情報を追い掛けるブログ

「鳥人間コンテスト2020特別編」が放映決定、9/26(土)13:30~

9月26日(土)ごご1:30~【特別篇】放送!
鳥人間43年の歴史とバードマン達の驚きのその後を一挙大公開!
さらに西川貴教が参戦宣言!?

natalie.mu


放送前日の駆け込み更新となってしまいましたが、明日13時30分より鳥人間コンテストの特別番組が放映されるとのことです。時間帯的に関東関西ローカル枠かと思っていましたが、我が熊本県でもオンタイムで放映とのことで、日テレ系テレビ局がある県なら見られそう。
内容は過去の総集編と新録パートの合わせ技となりそうで、新録パートは「鳥人間コンテスト出演者のその後」「BIRDMAN HOUSE 伊賀さんの富士川滑空場でのテストフライト風景」などを含む映像となる模様です。
今年の大会は中止となりましたが、こうした番組が制作されるということは来年に向け素直に嬉しいところですね。未だ余談を許さない社会状況ですが、来年は無事に開催されることを祈念しております。

2020年度の鳥人間コンテストは中止に。新型コロナウィルスの影響大きく

4月7日に政府より緊急事態宣言が発令されるに至り、主催者として今年度の大会を中止せざるを得ないと判断致しました。外出自粛要請が出されている中、多くのチームで機体製作が困難になること、それに伴い機体の安全性が十分に確保できなくなる事態が予見されること、また、チーム活動が感染リスクにさらされる可能性もあること等を考慮した結果です。

鳥人間コンテスト公式webサイトが更新され、2020年大会の開催が中止になることが発表されました。なお、第43回大会が来年に繰り越されるのかどうかには言及されていません。
過去鳥人間コンテストが過去大会中止になった例としては、第21回大会(1997年)の台風9号による全面中止、2009年の世界金融危機による開催中止があります。
また、鳥人間コンテスト人力飛行機という風にめっぽう弱い代物を扱う都合上、部分中止はそれなりの確率で起こります。昨年の第42回大会は1日目が中断されましたし、第41回大会(2018年)は2日目の人力プロペラ機部門が中断・競技不成立となっています。

「機体の安全性が十分に確保できなくなる事態が予見される」事について

ただ、今回の開催回避の判断の裏には、過去の中止例とは異なる事情があると推測されます。大学の構内立入禁止やサークル活動の自粛要請に伴い、特に学生チームが機体の製作やチーム活動自体に支障をきたしていることです。


一例として金沢工業大学さんの告知を掲載しましたが、国公立私立を問わずキャンパスの原則閉鎖措置が拡大しています。また、学生の課外活動に関しては、真っ先に自粛もしくは禁止の対象となったようです。

もちろん社会人チームに関しても同様に活動に伴う感染リスクはあるわけで、いわゆる「三密」のうち特に「密集」を伴うであろう機体製作を休止されているチームもあるのではないでしょうか。春休みからゴールデンウィークにかけてのこの時期を機体製作に費やせない時間的デメリットは計り知れなく、当然大会本番時の安全リスクも高まります。
鳥人間コンテスト用の機体は5月〜6月には完成(ロールアウト)することが多く、7月にはテストフライトを行って機体の調整を行います。特に人力プロペラ機部門の機体は「ぶっつけ本番」という場合は殆どありません。機体の完成が遅れ、テストフライトが十分にこなせないと鳥人間コンテスト当日に危険なフライト*1が発生してしまう可能性も高くなるわけです。
緊急事態宣言以後の感染収束と活動再開もなかなか見通せない中、これ以上判断を先延ばしにできないという判断に至ったのではないでしょうか。

鳥人間コンテストとものづくりイベントのこれから

正直「これから」のことを展望できる状況にはありません。同じものづくり系のイベントで言えば、NHKの学生ロボコンも延期となっていますし、自分もプライベートで楽しみにしていたイベントが中止になったりしました。もちろん鳥人間コンテストもその一つです。
やるせない感情ばかり湧き上がる時期ではありますが、自分と周りの人の感染拡大防止を最優先に行動するしかありませんね。
2021年、今度は絶好の条件下で鳥人間コンテストが開催されることを祈ります。
www.mhlw.go.jp

余談・台風来そうですね(小声)

*1:例えば水面に真っ逆さまに突っ込むとか、岸壁に向かって飛んでしまうなど。テレビ番組のネタにはなっても、会場で見ると凍りつくフライトもしばしば

第43回鳥人間コンテスト、開催日程発表/コロナウイルスの影響は

第43回鳥人間コンテストは2020/7/25(土), 7/26(日)の開催です

鳥人間コンテスト公式webサイトが更新され、今年の開催日程が2020/7/25(土), 7/26(日)の両日であることが発表されていました。7月第4週とのことで、例年通りですね。2月下旬には更新されていたということで、例年より早めの発表となったようです。

コロナウイルス禍の影響は

さて世間は新型コロナウィルス(Covid19)の話題で持ち切りですが、このウィルス禍が鳥人間コンテストの開催まで影響を及ぼすかというと、今のところその可能性は低いのではないかと思います。
鳥人間コンテストは、スポーツや音楽ライブのように観客が密集する会場で行われるわけではありません。また、そもそも番組収録という建前ですから、例え7月まで感染拡大が続いたとしても、観戦自粛を呼びかける程度の対応に留まるのではないでしょうか。そういう意味でいえば、観客席が設営されない可能性はありますね。経費削減にもなりますし。

それよりも心配されるのが、大学の課外活動自粛に伴う学生チームの製作の遅れです。

一例として、名古屋大学東京理科大学では、期間を定めないサークル活動自粛の要請が出ています*1。各大学で同じような通達が広がる可能性は高いでしょう。春休み期間を機体製作に費やせないチームが出てきた場合、その後の機体調整の遅れや、最悪ロールアウトが大会に間に合わないチームが出てくる可能性もあります。

既に春季HPA交流会が中止されるという明確な影響も出ています。感染拡大が一刻でも早く収まるよう、手洗いうがいの励行や体調管理の徹底など、できることから取り組んでいきたいものです。

*1:名古屋大は内部で3/15までという話があるとか

第43回鳥人間コンテスト、開催告知

事務局では「第43回鳥人間コンテスト2020」を開催する予定で、準備を進めています。「滑空機部門」と「人力プロペラ機部門」の2部門で出場チームを募集いたします。

創意工夫にあふれた機体で、琵琶湖に情熱と夢を!

2020年開催予定の第43回鳥人間コンテストについて、出場希望者説明会の開催が告知されました。申し込み〜説明会までは昨年とほぼ同様のスケジュールとなっており、説明会への申込みは2019年12月6日(金)まで、説明会は12月14, 15日の両日で開催となっています。ちなみに告知の文章も昨年とほぼ変わっていません。
ただ、例年通りのスケジュールで大会も開かれるとなると、2020年7月24日(金)に開会式が開かれる予定となっている東京オリンピックともろにバッティングします。*1読売テレビがどの程度オリンピックの中継に絡むのかがよく分かりませんが、多少の日程の前倒しはあるかもしれない……ぐらいに構えておいてもいいかもしれません。そのあたりも説明会で触れられるのかは気になるところです。

*1:来年の7月第4土曜日は7月25日です