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季刊ペースで人力飛行機や鳥人間コンテストについて情報を追い掛けるブログ

猫と彼女と、ブロックと。―フラッシュモーター・カレン/ホープムーン

タマシイは四角い。 たぶん。

クリアの遅さには定評のあるコンシューマゲームレビュー第3弾。発売から7ヶ月……詰んでたんだよ!なお少々ネタバレとも取れる部分があるので注意。

  • 注記:そういえばパズルゲームでしたこれ。シナリオに期待するものじゃなかったんですね。ということでかなり偏った視点からのレビューになっている点は御了承ください。

DSiウェアWiiウェア、それにXBLAと比べあまり盛り上がっていないように見えるPSPのDL専用タイトル。そんな中でも頑張ってる作品はあるんです。というわけで今回は「フラッシュモーター・カレン」をレビュー。メーカーはホープムーン。携帯アプリの開発が本業で、この作品もi/Ez/S!アプリ「フラッシュモーターカレン/亜空間少女カレン」の移植です。あらすじ等は公式サイトを見てもらうとして……ざっくり言ってしまえば、仮想現実を舞台にした詰将棋ってところです。プレイ時間は分からず*1。価格は1890円、PSN専売。

パズルパートについて

このゲームは主人公のギミック(毎回変わる)を駆使して詰将棋のようなものを進めるパズルパートと、仮想現実「フロンティア」を舞台に繰り広げられるADVパートの2つに大別できます。パズルパートは……正直パズルは大の苦手なので何も言えない感じです。ストーリーモードは「パズル初心者が攻略wikiをチラ見しながらなんとかクリア出来る程度の難易度」とだけ。「頭をこねくり回す」という感覚は久しぶりだったので悪くはなかったです。時間をみてまたちょこちょこ進めたいですね。

ADVパートについて―超展開のラストを許容できるか

さてさてADVパート。こっちに期待して買ったのですが、物語としてはちょっと感想が書きにくい類のものであることは確かです。
ジャンルとしてはサイエンスファンタジー。突っ込みどころは結構多いのですが許容範囲内です。キャラも良く立っていて、世界観も素敵。少々のスラングがスパイスとなり、後半までの流れもややベタながらwktkできるものだったのですが……「どうしてこうなった!」と叫びたくなる程のラストに脱力。
明らかに情報が足りないのです。世界観の練りこみ不足か、ライターの脳内で完結してしまっているのか。結局あの時何が起こったの?あの人は何のために出てきたの?数々の「?」を残して幕を閉じた物語にパズルパートのような正解とすっきり感はなく。例えていうなら「空の軌跡FC」。さらに言うなら「月の影 影の海(上)」。この超展開さえなければ、割と手放しで誉められたのですが……。

その他

こなれなさがあるボイス、ループ考えてないだろと思ってしまうBGMなども引っ掛かるんですが、このあたりはご愛嬌でしょうか。まあいいか。カレンかわいいし。あ、少なくともシステム面で不便さを感じるところは無かったです。
価格には少々不満が残ります。新規参入で携帯アプリからの移植、そこを考えればもう少し値段は下げて欲しかったなーと。ボリュームに不満があるわけではありませんが、購入時、1890円という値段にちょっと躊躇したのは事実です。せめてゲームアーカイブス2本分以内には抑えて欲しかったなー、800円とかでも……(cf.「マリシアス」)と考えてしまいます。

公式サイトのイラストにピンときたなら

しかし騙された気分ではないのです。パズルに首を捻りながら追っていく事件の数々、そしてその時間はとても愉快なものでしたから。そこまでの出来が良いだけに、なんであんなラストにしちゃったかな、と首を傾げるだけです。同じ世界観・同じキャラで続編が出たら迷わず買います。公式サイト入り口のイラストを見てピンときたら買っちゃってください。後悔はたぶんしないはず。

そして最後に。「マンカイデンシ*サクラ」移植マダー?出たら買うよ!

*1:パズルにプレイ時間もなにもないような気がしますが