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季刊ペースで人力飛行機や鳥人間コンテストについて情報を追い掛けるブログ

鳥人間コンテスト2011・出場しなかったチーム一覧

鳥コンだけが舞台じゃない!

今年もなんとか盛大に開催された鳥人間コンテストですが、それ以前に書類選考があるということは意外に知られていない事実です。そしてそこでふるい落とされるチームも数多いこともそこまで顧みられていることではありません。*1というわけでこのエントリでは、その「表に出なかった」チームを一部だけでもご紹介していこうかと思います。鳥コンに出なくても人力飛行機は作れます。鳥コンだけがゴールじゃない!

「鳥コン以外」――活躍のフィールドはここだ

鳥人間コンテストは日本における人力飛行機の発展に大きな影響を与えてきました。しかしほんの数年前までは「鳥コンに落ちたらそれで終わり」という状況が続いていたのも確かです。しかし最近になって鳥コンに匹敵しうる可能性を持ったイベントが登場してきています。以下に代表的な2つのイベントをご紹介します。

2009年、鳥コンがTV局側の都合により中止になったその年に構想が産まれたイベントも今年で2回目。鳥コンに落選したしないを問わず人力飛行機を製作している方々が集まり、競技飛行やプロペラ展示会等を行ったそうです。

毎年秋に開催されるイベント。200g以下の軽量な自作ラジコン飛行機を持ち寄り、操縦技術までを含めた競技でポイントを競い合っています。最近は鳥人間な方々の参加も増えてきて、見ごたえのある機体も増えてきています。

随時追加していきます

「私たちも人力飛行機作ってます!」とかありましたら是非コメント欄もしくは@まで。なお、以下は全て順不同ですのでご了承ください。

北海道・東北・北陸

「鳥コンには出場しない」と年初から方針を固めていたチーム。滑走路飛び切りの達成という目標に向けて着々と進んでいっている模様。

2008年鳥コン出場(棄権)。次期滑空機は翼幅15mという小さめの機体になるとか。

以前は二重反転プロペラ+先尾翼という独創的なスタイルの機体を製作していたチーム。一時期オーソドックスなダイダロス型の機体になっていましたが、今年は二重反転プロペラ+Y字尾翼というこれまた例のない機体に戻って?いるようです。

関東

芝浦工業大学のOB主体のチーム。現在初出場に向け活動中とのこと。

滑空機から人力飛行機へ転換後、2009年の鳥コンでは1km近い記録を出しているチーム。滑空機と人力飛行機、両方で定常飛行に入った数少ないチームのひとつ。

OBも加わって製作を続けている(らしい)チーム。今年は初の滑走路飛び切りを達成しています。

2006年の鳥コン出場以来動きがないように見えるチームですが、最近また動きがあるとかないとかいう話。情報募集中。

日本における人力飛行機の第一人者。現在、卒業研究と絡めながら世界記録に挑戦中とのこと。

初めて琵琶湖大橋に到達した古豪チーム。最近は何かと不遇ですが活動は続いている様子。

2006年に鳥コン出場。最近は飛行ロボコンやモデルロケットに活動の幅を広げているそうです。

2006年、2007年(棄権)と鳥コン出場。滑空機から人力飛行機へ転換したそうです。

旧都立航空高専高専としては唯一の滑空機で200mを超えた記録を持つチームです。

美しい先尾翼滑空機の製作を手がけてきたチーム。鳥コンにおける先尾翼滑空機の記録保持者です。

低翼機にこだわり続けて十数年、1kmを超える記録を出したこともある老舗チーム。近年はタイムトライアル部門にも出場を果たしています。

中部

衝撃の2人乗り滑空機から9年。低翼機に取り組み始めて5年目の今年は、主翼の位置以外はオーソドックスな人力飛行機を製作しているそうです。こういう形状は見たことがなかったなー。

昨年のタイムトライアル部門で大会記録を作ったチーム。現在FAI(国際航空連盟)の公式記録挑戦を目指し活動中とのこと。

2008年以来鳥コンからは遠ざかっていますが、着実に機体の完成度を上げているチーム。前述の飛行交流会でも安定した飛行を披露したそうです。

こちらも2008年以来鳥コンには出場していませんが、継続した活動を行っているチーム。4月には長距離の試験飛行も行っています。

関西

滑空機から人力飛行機に転換して2年目のチーム。今年は試験飛行でも浮上に成功している様子。

今年はOBとの合同チーム「626Lab」として昨年のリベンジを目指した無尾翼機のチーム。現在は無尾翼人力飛行機の開発を進めているとか。今後に要注目です。

琵琶湖を抱く滋賀県のチーム。滑空機の製作を行っているようですが、ブログの更新が……

中国・四国

世界でも珍しい人力双発機に挑戦し続けているチーム。重量など不利な点も多いのですが、それでも鳥コンでは何度も安定した飛行を見せています。なお、広島大学にはKAEDEというOBチームもあったのですが、こちらがまだ活動しているかどうかは不明。

広島で活動しているチーム。2010年に同好会から部に昇進したそうです。

高校では貴重な人力飛行機に取り組む学校。複翼の機体を製作しているそうです。

九州

先尾翼機の製作を手がける九州のチーム。鳥コンではこつこつ記録を伸ばしてきただけに今後に期待したいです。

こちらも滑空機から人力飛行機の製作に移ったチーム。ブログの更新ペースが落ちているのが心配……

学科プロジェクトとして人力飛行機を製作しているチーム。2006年のフライトは印象に残ってますねー。

九州は久留米から鳥コンを目指しているチーム。出場経験がありますが(第30回)、最近は飛行ロボコンへの参加が主となっているようです。

*1:少なくとも私の周りでは