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季刊ペースで人力飛行機や鳥人間コンテストについて情報を追い掛けるブログ

第8回種子島ロケットコンテストに参加してきた(ついでに負け惜しみとか)

また種子島に行ってきた

ほぼ1年ぶりに種子島に行って来ました。今回のイベントは種子島ロケットコンテスト。宇宙センターでモデルロケットをバカスカ打ち上げるある意味夢の様な大会です。

今回が初めての出場でしたが、様々な出会い、様々な経験をさせて頂きました。参加者そして運営の皆様お疲れ様でした。

……しかし一つ心残りなのが1日目の技術交流会に参加できなかったこと。もちろん参加者の皆さんのプレゼンを聞けなかったことも惜しいです。が、なにより自分の機体が、やったことがほとんど知られずに終わってしまったってのが自分でも驚くぐらい心残りだったり。というわけでここで負け惜しみ的に今回やろうとしたことを書いておこうかと思います。技術的に高度なことは何一つやってないですけどねー。

今回の目的/目標

モデルロケット初心者ということもあり、とりあえずは総火薬量20g以下の滞空定点部門にエントリーすることに。その中でなにをやろうかと考えた時に、思いっきりロマンあふれる方向に振ってみようと考えました。その結果がB6-0/B6-0/A8-3の3段切り離しです。そしてそれだけではつまらないのでカメラも載せることにしました。この時点で記録を伸ばすことは半ば捨ててます。
各種目標は以下の通りに設定しました。

  • ミニマムサクセス:1段目と2段目の切り離しを成功させる
  • フルサクセス:1/2/3段全てを切り離し、パラシュートを開傘して回収に成功する
  • エクストラサクセス:小型CCDカメラにより飛翔中の機体の挙動を撮影する

設計(とスイングテスト)


設計にはOpenrocketを使用しました。ですが私の扱い方が悪いのか理論通りにはいかず、スイングテストを経て結局は20g以上のバラストをノーズに乗せることに。これが今回の第一の反省点です。いやあわからん。本体チューブの厚さ設定とかかなー。
で、フィンの設計。今回は第2段に10°の角度を付けました。これで1段目燃焼時には比較的ゆるいスピンを、2段目には速いスピンを、3段目ではスピンが止まる……と映像的におもしろいものが撮れるはず、でした。
本体チューブはマーブルチョコ。あれ割とサイズが良い感じなんですよねーデザイン的に映えるのもあって使ってみました。ただの三角錐になったノーズは反省点ですね。

本番

単刀直入に言うと、曲がりました。一段目燃焼時に何故か機体が地面と水平になり、高度10mぐらいでそのまま水平飛行。2,3段目の切り離しとパラシュート開傘はうまくいったのが救いですが……ちなみにカメラは電池切れでしかもCCDがぶっ壊れたのか色がセピア調。南無三。*1
水平飛行の原因は

  • カメラ横の鏡による空気抵抗(後付けだったので)
  • バラストが重すぎた

の2つが考えられます。前者に関してはフィンによるスピン安定、後者に関しては設計の最適化で防ぎたかった所です。
ということで結果はあまり残せなかった今回。それでも様々な出場者の方の機体や打ち上げを見たりして、来年もなにかやってみたいなーなんて思ったり思わなかったり。来年がんばろうG型やろううんうん。

大会運営に関して

ちょっとここからは残念だった部分に関して苦言を。
今回出場した滞空定点部門、運営が結構適当だったように思えます。最初のほう、カウントダウンを運営側がやってたり*2、計測がひどく適当だったり。聞いた話によれば、滞空時間の計測は機体が見えなくなるまで(機体がロストするまで)行ってたそうで……これはロストした機体は記録なしにすべきだった、と感じます。そもそも記録は即時公開すべきなんじゃないかと。ろくな記録が出ていない自分の機体にしても、記録が分からないというのはもやもや感が残ります。
来年出場するにしろしないにしろ、もしくは部門を再編するにしろしないにしろ、細かいところの運営をもう少ししっかりしてほしいなと思いました。そりゃリソースが必要なのは会場Aの方、ってのは分かるんですけどね。

*1:カメラはhttp://www.amazon.co.jp/gp/product/B005IVNW74/ref=oh_o01_s00_i01_detailsを使ったんだけど酷いポンコツだった('A`)電源は切れないわ録画モードに入るには運だわで一度もまともに使えなかった……

*2:本来ならば打ち上げる競技者がタイミングを見計らうべき