第40回鳥人間コンテスト、お疲れ様でした
8/23にTV放映も終了し、シーズンオフに突入した秋口、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
今年の鳥人間コンテストは好記録が続出しましたが、それ以上に天候の影響が強い大会であったという印象が残ります。その条件差を前に出さない番組編集はあまりフェアではないのではとは思いますが、テレビ番組故やむなしかなあと感じる面もあり。
来年の開催を祈念しつつ、今年の鳥コンについて小ネタを拾っていきます。
大会実行委員会、webサイトにて飛行禁止区域侵入チームへの処分を公開
前述のように今年は結果が天候に大きく左右される大会であったようで、風の影響か飛行禁止区域に侵入、もしくは侵入しかけた機体があったそうです。このフライトに関して、次回大会以降の処分が鳥人間コンテストwebサイトにて公開されています。処分を受けたチームは以下の2チーム。
・創価大学鳥人間研究会(滑空機部門出場)
・早稲田大学宇宙航空研究会WASA(人力プロペラ機部門出場)
特に創価大さんについては、「防波堤に着陸」という一歩間違えれば……というフライトであったようで。名前が挙げられた2チームについては、執行猶予付きの出場停止処分が課せられると発表されています。*1
このような処分が公式に発表されるのは、鳥人間コンテストにおいて過去あまり例がありません。それだけ事態を重く見たということなのか、運営の透明性が確保されたことを喜ぶべきなのか……また、飛行禁止区域進入時の警告や天候判断など、今後の大会運営に関しても課題が残っているのも事実です。
来年以降、より安全性の高い大会になることを望みます。
東北大Windnauts、事故報告書を公開
番組でも大きく扱われた東北大さんのTF時クラッシュについて、詳細な報告書が公開されています。報告書によれば、クラッシュの原因は離陸時の機体姿勢と突然の向かい風の複合によるものとのこと。また、パイロットの回復操作如何によっては、クラッシュを回避できた可能性があること等が記されています。また、機体修復から修復後の試験についても記載があり、人力飛行機に関わる方は読んで損はない内容にであるかと思います。
とにかくパイロットが無事であったこと、修復の甲斐あり大会に出場できたことは不幸中の幸いだったと思います。お疲れ様でした。
その他小ネタ諸々
実は名古屋大さんも大会直前にメインビームを破断する程度の大クラッシュを喫していたとのこと。滑走路の地形に関連する操作ミス→失速 であったと……こちらも怪我なく間に合って良かったです。
間違いなく今年の主役であったBIRDMAN HOUSE 伊賀さん、会社の公式webサイトで報告が上がっていました。「大会連覇はもちろんのこと、人力飛行距離の世界記録にも挑戦したいです。」とのコメントがあり、今後にも期待せざるを得ません。すごい……。
鳥コン出場機が原型の航空機がソーラー機に。
離床成功おめでとうございます。次回以降はもうちょっと中継用の回線を太くして欲しいw