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季刊ペースで人力飛行機や鳥人間コンテストについて情報を追い掛けるブログ

鳥人間コンテストの大会設営中に死亡事故が発生。安全対策を拡充して開催へ【2026年のニュース】

6日*1午前9時20分ごろ、滋賀県彦根市松原町の琵琶湖で、毎夏恒例の「鳥人間コンテスト」の滑走路の設営作業をしていた京都市伏見区、建設業男性(59)が、湖面に浮いているのを別の作業員が見つけた。男性は全身を強く打ち、頭の骨や肋骨(ろっこつ)を折るなどし、搬送先の病院で死亡が確認された。

松田社長によると、(中略)「労働基準監督署の検査も入り、工事の安全性は確保されていたか、工事の手順に問題なかったかが確認された。労基から工事再開の許可はいただいた」と明かした。

▼プラットホームに安全監視員を常駐させる
▼防護策*2をつける
▼防護ネットを張る
▼プラットホームの板が滑りにくくなるよう加工する
などの施策を施すことで、参加者や関係各所と話し合いつつ、開催に向けて調整していると説明した。

事故を受けての新たな安全対策
①工事の事故再発防止
●安全帯監視員の配置
・プラットホームでの高所作業時に常時フルハーネス着用など安全対策が実施されているかを確認
●落下防止対策の徹底
・安全ブロック設備を設置しフルハーネス着用
●プラットホーム上に落下防止網を設置
・合板足場板およびコンパネ設営時の落下を防止する

②大会期間中のプラットホーム上の安全対策
●安全監視員の設置
・安全の監視及び指導・誘導。注意箇所への人の接近防止や注意喚起
●要注意エリアの見える化
・セーフティエリアと注意エリアを明確に区分し注意エリアには競技に直接関係する人以外は入らないよう徹底
●落下防止ネットの追加設置
・手すりの隙間からの落下を防ぐ

少々引用が長くなりましたが、一連の流れを保存しておきたくこのような形となりました。

7月6日に京都新聞が鳥人間コンテスト会場の設営中の労災事故について報道。死亡事故の発生ということで事件は界隈を超えて話題になり、今年の開催について不安の声も囁かれる*3事態となりました。
これを受け、7月15日に主催者の読売テレビが定例の記者会見で状況の説明と再発防止策を発表。ほぼ同時に、鳥人間コンテスト公式サイトでもリリースが発表されました。プラットホームから機体保持者が転落する事故は過去にも発生しており、特に「プラットホームの板が滑りにくくなるよう加工する」対策については、その効果が注目されるところです。

なお、SNS……というかXでは「鳥人間コンテストでは過去に死亡事故が発生している」というpostが散見されました。
過去、参加者の身体に後遺症が残るという重大事故は発生したことがあり、これに関しては全ての参加者が対策を考え続けるべきものであると思いますが、鳥人間コンテストの開催中に死亡事故が発生したという事実は耳にしたことがないことを付記しておきます。
もちろん「無かったこと」を証明するのはとても難しいのですが。

最後に、亡くなった方の御冥福をお祈りすると共に、今年の大会が無事に閉幕することを祈念しております。ご安全に!

*1:2026年7月6日

*2:「防護柵」の誤りか

*3:建設現場で労災事故が発生すると、実況見分や再発防止策の施行が完了するまで設営作業が再開できない

第48回鳥人間コンテスト当落まとめ(5/5 11:00更新)

鳥人間コンテストの当落情報をメモ程度にまとめています。コメント欄もしくはtwitter@jinrikiplaneで情報お待ちしてます。
なお、部門分けは暫定的かつ間違いも含むものであることをご了承ください。また、応募チームの全てを網羅したものではありません。
※まあもうXでもいいや、戻らないだろうし……という気分になったので今年からtwitterを「X」表記にします。

把握している限り史上初、出場チーム数が事前に発表

出場チームが公式サイトで発表済みです

2026年7月25日(土)・26日(日) の2日間にて、「鳥人間コンテスト2026」を開催いたします。

人力プロペラ機部門(13チーム予定)
滑空機部門(18チーム予定)
の2部門で、今年も熱い挑戦が繰り広げられます。

人力プロペラ機部門(13チーム掲載)

  • 東京大学 F-tec(X)
  • 千葉工業大学文化会 航空工学研究会(X) 出場辞退
  • 北海道大学 Northern Wings(X)
  • 東京科学大学 Meister(X)
  • 芝浦工業大学 Team Birdman Trial(X)
  • 京都大学 Shooting Stars(X)
  • 大阪大学 飛行機制作研究会 albatross(X)
  • 東北大学 Windnauts(X)
  • 筑波大学 つくば鳥人間の会(X)
  • 名古屋大学 AirCraft(X)
  • 大阪公立大学 堺・風車の会(X)
  • Coolthrust(X)
  • 大阪工業大学 人力飛行機プロジェクト(X)

滑空機部門(16チーム掲載)

  • 京都工芸繊維大学 きっと、Flyers(X)
  • 東京理科大学 鳥人間サークル鳥科(X)
  • SOARA(X)
  • 東京都立大学 人力飛行機研究会MaPPL(X)
  • 飛ん女の会 with FlightWorks(X)
  • 徳島大学 鳥人間プロジェクト(X)
  • 桜美林大学 CIEL(X)
  • 法政大学 航空工学研究会HoPE(X)
  • 静岡理工科大学 SkyTraveler(X)
  • チームマナレレ(部門未確定、X)*1
  • 九州大学 鳥人間チーム(X)
  • Larks笠森下横田(X)
  • 日本大学生産工学部 津田沼航空研究会(X)
  • 都立産技高専 TeamЯTR(X)
  • 上智大学 Flying Turkeys(X)
  • 広島工業大学 HIT Sky Project(X)

落選

  • 東京都立大学鳥人間部 T-MIT(X)
  • 帝京大学 Sky Project(X)
  • 立命館大学 飛行機研究会RAPT(X)
  • 静岡大学 ヒコーキ部(X)
  • 日本大学理工学部 航空研究会NASG(X)
  • 茂原バードマンチーム(X)
  • 電気通信大学 U.E.C.wings(X)
  • 東京都市大学 航空研究部APSARAS(X)
  • TriStellation(X)
  • 横浜国立大学 横浜AEROSPACE(X)
  • Swingby(X)
  • 早稲田大学 宇宙航空研究会WASA(X)
  • 工学院大学 Birdman Project Wendy(X)
  • 東海大学 人力飛行機チームTUMPA(X)
  • 茨城県立医療大学鳥人間サークル Nightingale(X)
  • 大阪産業大学 OSU鳥人間プロジェクト(X)
  • 兵庫県立大学 Wishbirds(X)
  • 東京理科大学 AirCraftMakers(X)
  • 金沢大学 鳥人間コンテスト同好会 空猿(X)
  • 愛知総合工科高等学校 専攻科 T&E鳥人間部(X)

本年度出場見送り

*1:機体設計者が日大「ストーク」の設計者、石井潤治氏とのこと。ストーク修復に携わったチームでの参戦?

第48回鳥人間コンテスト、説明会告知

いつも「鳥人間コンテスト」をご支援いただき誠にありがとうございます。
2026年の「鳥人間コンテスト」開催を目指し、出場チームの募集を開始いたします。
本年の実施予定競技は、「滑空機部門」と「人力プロペラ機部門」の2部門となります。

―――情熱と夢を琵琶湖に!

2026年開催予定の第48回鳥人間コンテストについて、公式webサイトで出場者の募集告知が掲載されました。特に例年と変わったところは見受けられず、応募締切は「2025年12月7日(日) 23:59 まで」となっています。応募をご検討の方はお早めに。

今年の大会は音楽ライブを優先したために見に行けませんでした。来年は見に行けるといいなあ……。

鳥人間コンテスト、フルマラソン化。2025年は最大飛行距離を「42.195km」に設定

本年度の鳥人間コンテストは7/26・27の2日間で開催


鳥人間コンテスト公式webサイトとXが更新され、今年の鳥人間コンテストが7/26・27の2日間で開催されることが公表されました。日程自体は例年通りとなりましたが、同時に公開された大会ルールに、大きな変更点があったので覚え書きしておきます。

飛行距離の上限を約42kmに設定し、順位はタイムにより決定

【人力プロペラ機部門】
南ルートの往復(プラットホーム⇔沖島側ポイント)と、北ルートの往復(プラットホーム⇔竹生島側ポイント)を目指す。
両ルートを往復した場合の記録は42.195㎞とする。(複数のチームが到達した場合は、最も速いチームが優勝)

本年度より、人力プロペラ機部門の最大飛行距離が「42.195㎞」と設定されました。更に、複数のチームがこの距離を飛び切った場合の順位の決定方法について明記しているのも新しい点。人力プロペラ機部門がタイムで競うのはタイムトライアル部門の設定(2006年~2016年)以来となります。

2回目の折り返し地点へと向かうBIRDMANHOUSE伊賀(2023年)

人力プロペラ機部門の最大飛行距離は、今までルールの上限に到達する度に上限が再設定されてきた歴史があります。2023年にはBIRDMAN HOUSE 伊賀が69682.42 mに到達。まだ記録更新の余地はあるものの、気象条件を含めその機会は少ないのではないか。琵琶湖の大きさ的にも70kmが上限……という状況になっていたのが2024年でした。*1
42.195kmというのはなかなか絶妙な距離で、

  • 琵琶湖北側(竹生島)ルート及び西側(沖島)ルートのどちらでも折り返し地点が設定可能な距離
  • 今までに42kmを超えるフライトが複数回記録されており、現実に不可能ではない
  • ただし大会記録と学生記録*2より短く、距離記録の更新は不可能

という功罪相半ばするルール設定となります。また、最大飛行距離が短縮されるのは史上初とみられます。
しかし、一般的に考えれば約42kmという飛距離が途方も無い距離なのも事実。タイムによる順位決定ルールが活かされる日は来るのでしょうか。工学的にはチャレンジングな課題が設定されたと見て、その日を楽しみに待ちたいと思います。

鳥人間コンテスト人力プロペラ機部門 ルール設定の歴史

*1:2024年は上限70kmルールを維持

*2:42837.78 m, 2023年東北大