Unknown -はてなブログ版-

季刊ペースで人力飛行機や鳥人間コンテストについて情報を追い掛けるブログ

大阪府立大さんの記録飛行/チームハマハマ「浜燕」引退 など

第41回鳥人間コンテスト、おつかれさまでした

8/29のテレビ放送も終わり、2018年も鳥人間コンテストのシーズンがあっという間に終了しました。お疲れ様でした。
今年は台風12号(ジョンダリ)の影響で大会2日目が中止となり、1日目にフライトを強行したチームも、強風の影響で危険な主桁破損→着水となるケースが相次ぐなど、様々な議論を巻き起こした回だったようで。とりあえず以下、ネットメディアの反応。

大会実行委員会は8月29日に、今大会についてのコメントを公式サイトで公開。「出来うる限りのフライトを叶えようと大会を運営いたしましたが、1日目の途中で大会続行を断念せざるを得ない状況となってしまったことは、フライトを果たせなかったチームの皆様と同じく悔しい気持ちで受けとめています。想いを引き継ぎ、次なる大会へ向け準備をはじめて参ります」と参加者への感謝を交えて綴っている。

読売テレビの総合広報部は8月30日、男性の「飛び降りろ!」という呼びかけについて、次のように説明した。
「危険は十分承知で、『飛び降りろ』との発言は、本気で飛び降りろと思っておっしゃったのではなく、失敗に終わったフライトに対して記録を残したくないという彼のプライドが表現されたものだと考えています」

特にJ-CASTは普段からあまり読むメディアではないのですが、読売テレビのコメントが載っていたのでリンクを張ります。個人的にはこのシーンは放送するべきでは無かった(そういう発言があったこと自体の是非は論じられるべきでない)と考えていますが……。
また、biglobeニュースでも掲載されている、大会実行委員会のコメントを公式サイトより以下に全文転載します。来年、再来年には全て消えている文章でしょうし。

2018.8.29「「鳥人間コンテスト」大会実行委員会より御礼」
鳥人間コンテスト2018」参加各チームの皆様には、今大会開催直前より、台風12号の接近に伴うスケジュール変更にご対応いただき、誠にありがとうございました。本年も無事、放送を終えることができました。
大会に際しましては、滑空機部門全チームが一丸となってフライトの準備にあたっていただけたこと、さらに人力プロペラ機部門では予定を1日繰り上げて会場入りしていただけたチームのご尽力など、急遽のお願いにもかかわらずご対応いただいた数々が、安全かつ円滑な大会進行を支えた大きな力となりました。改めて深く感謝を申し上げるとともに、皆様の鳥人間コンテストへの強い想いを感じております。
出来うる限りのフライトを叶えようと大会を運営いたしましたが、1日目の途中で大会続行を断念せざるを得ない状況となってしまったことは、フライトを果たせなかったチームの皆様と同じく悔しい気持ちで受けとめています。想いを引き継ぎ、次なる大会へ向け準備をはじめて参ります。
そして、さらに素晴らしい鳥人間コンテストとなりますよう、東大会名誉会長より総評を頂いております。本年におきましても表彰式を執り行うことができませんでしたので、ホームページ上にてお伝えさせていただきます。是非ご覧ください。
皆様の新たな挑戦の成功とご活躍を祈念いたします。
今後とも「鳥人間コンテスト」を、よろしくお願い申し上げます。

鳥人間コンテスト」大会実行委員会

チームハマハマの機体「浜燕」が引退

(前略)
26年間も使用した機体のハマツバメは本飛行で引退となりました。来年以降のハマハマ計画は今のところありませんが、新しいフライトや、楽しいフライトを続けて思案してみたいと思っています。
THANKS HAMATSUBAME 1992-2018

長く使われてきたチームハマハマさんの機体*1が引退することになったそうです。駆動輪付き機体で大記録を樹立した1998年、2人乗り滑空機と衝撃のパイロット放出、そして「羽ばたき」への挑戦など、優勝から「ドボン」まであったなか、26年間使用に耐えたことはまさに驚異的です。お疲れ様でした!

大阪府立大 堺・風車の会さんが琵琶湖で記録飛行に挑戦

本年度の鳥人間コンテストには出場できなかった大阪府立大学 堺・風車の会さんですが、8/27に彦根港でFAI規定に則った記録飛行を行ったとのことです。結果は

機体は離陸した直後に、彦根港の堤防上空付近にて、操縦桿の軸と胴体フレームとの接合が外れたことで、制御不能となったので緊急着水を行いました。
パイロットをはじめ部員全員に目立った怪我はありません。

とのことで、残念な結果となってしまいましたが……お疲れ様でした。なお、写真・映像撮影で多くの方が参加されているようなので、それをまとめたものがアップされ次第、また紹介したいと思います。

あとがき

はてなダイアリーのサービス終了が発表されました。
ブログ開設が2007年ということで、これまで11年、はてなダイアリーで更新を続けてきたことになります。流石に11年ともなれば多少の感慨も湧きますね。
なお、ご多分に漏れずこのブログもはてなブログに移行する方向で考えています。とりあえず来年の鳥コン開催発表に間に合えばいいかな……。

*1:主要構造部?

台風12号は鳥コン直撃へ、大会スケジュール変更の可能性も

昨日のエントリで台風接近のニュースを話題に出しましたが、やはり今年の鳥人間コンテストに大きな影響が出るのは避けられない予報となってきました。

これを受け、鳥人間コンテストでは「台風接近に関するお知らせ」と題し、大会スケジュールに変更の可能性があることをアナウンスしています。

【台風接近に伴うお知らせ】
台風第12号の影響により、大会スケジュールが早まる可能性があります。
大会開催の有無については事務局までお問い合せください。
公式Twitterでも大会開催状況を随時配信いたしますので、そちらもご確認ください。
鳥人間コンテスト公式Twitter

現在の天気予報を考えると、28日の午後からフライトに影響が出始めるのは避けられない様子です。また、台風の影響がいつ抜けるのか、台風が接近する中湖岸でどう待機するのかということを考えると、29日の大会運営にも影響が出るのは必須です。
28日は台風が接近するまでの午前中をフルに活用したスケジュールとなるのではなると思われます。ちなみに、大会1日目の7/28、彦根の日の出は午前5時ちょうど。人力プロペラ機部門含め、1チームでも多く、安全で事故のないフライトができることを祈っています。

第41回鳥人間コンテスト、出場チーム&飛行順発表/週末の天気が悪い ほかいろいろ

今週末は鳥人間コンテスト開催日です

というわけで7月中旬に出場チームが発表となっています。情報を追えていなかったところでは、「木工の街 大川」「(ゲストパイロット) with チームハマハマ」「琴浦町青年団 とりにんげんのかい」などの出場が発表となっています(以上、いずれも敬称略)。

また、出場を公表していた豊田工業大学 翼人会SOLAEさんですが、出場を辞退されたとの発表がありました。7月はじめまでは機体制作が順調であることを報告されていたのですが……。

また、東京工業大学 Meisterさんから、本年度の出場を断念した旨、発表されていました。

今年の鳥コンはライブ中継がある(一部)

鳥人間コンテスト2018 限定ライブ配信
・日時:2018年7月28日(土)午前9:00〜正午予定
・配信:読売テレビ鳥人間コンテスト」HP内
・実況:三浦隆志(ytvアナウンサー)

また、今年の鳥人間コンテストでは、開催当日にライブ配信を行うとのこと。28日は「午前7時30分〜」フライト開始と案内されているため、滑空機部門の中盤のみ配信となるようです。ゲストパイロットチームや毎年恒例Iwataniクリーンエネルギーチームさんがフライトする時間に合わせているのではないか、と思います。運が良ければ三鷹茂原下横田さんや上智大SFT*1という強豪チームまで配信されるとは思うのですが、

・番組放送を楽しんで頂けるよう競技の結果や写真などのSNSへの投稿はお控え下さい

と書いてしまう程度には番組側が後ろ向きなので、その前で配信を打ち切るのではないでしょうか。ただとにかく重要な一歩であることは間違いないので、三浦アナの実況も含め楽しみたいですね。

ただ天気が悪い

ただ今週末は天気が悪いです。なんと台風12号の直撃まであり得るという状況。

まだ予報には幅があり、天候が崩れない可能性もあるのですが、28日の夜にかけて風が強くなるという予報は気になります。
今年は猛暑となっていますが、熱中症対策だけでなく雨具もお忘れなく。また、機体の保持についても注意が必要となりそうです。

その他

鳥人間コンテストが公式キャラクターを新設。キャラクター名を募集しています。 #妖怪人喰い鳥

鳥コンにも出場経験のある、中国のRC機メーカーOxaiの水上飛行機とのこと。

昨年人力プロペラ機部門に出場されたROKKO WORKSさんの水上飛行機プロジェクト。鳥コン出場機→ソーラープレーンの製作で有名なオリンポスの支援を受けているとのこと。

ボーイングのコンテストに鳥コン出場経験者も加わったチームが参加している、というニュース。

*1:どうして今年は"Sophia"が抜けているんだろうか

第41回鳥人間コンテスト当落まとめ(7/4 21:00更新) #鳥コン当落まとめ

毎度おなじみ鳥コン当落まとめです。今年もコメント欄もしくは@で情報お待ちしてます!なお、部門分けは暫定的かつ間違いも含むものであることをご了承ください。
なお今年も従来より大幅に速報性が低下します。期待せずに時々覗いて頂けると幸いです。誰か引き継いで。

参考にならない出場チーム数情報

  • 第40回(2005年):人力プロペラ機「15」+滑空機「24」=合計「39」
  • 第39回(2016年):DST「12」+TT「6」+滑空機「18」=合計「36」

人力プロペラ機部門

滑空機部門

落選・不出場*2

*1:個人アカウント≠公式アカウント、という考え方でまとめています。迷うところですが……

*2:今回は落選と不出場の区別をつけません。あしからず。

*3:「18執行代も記録飛行を目指す」とあるが鳥人間コンテストに出場しないとは書いていないため、詳細は不明