日本ファルコムのアクションRPG、「イースオリジン」をクリア(「ユニカ編」「ユーゴ編」「鉤爪の男編」)したので感想を。プレイ時間は8×3の総計24時間強ぐらいでした。
ユニカ編
コンプレックスと挫折を乗り越える主人公という王道すぎるシナリオが個人的にツボでした。「あなたとはもっと別の形で出会いたかった……!」なんて初めて聞いたかも。
また、アクションも一番好きでした。滞空時間を延ばし、無敵状態になる旋風のスキルの使い勝手が良すぎて「他のシナリオでも使えないかなあ」と思ってしまうくらい。
ユーゴ編
シナリオは……うーん、主人公の変わり身の早さに置いてきぼりにされた感が強いです。いや意中の人があんなことになればそうもなるけど……ちょっと付いていけなかった。
アクションは遠距離シューティング型。まずまずでした。
鉤爪の男編
ある意味欝エンドな結末に呆然としてしまいました。主人公と一緒に「あああああああああ」と叫びそうになりましたよ……。ただ「物語は続くよ」的なエンディングは良かったと思います。「イース1以前」の物語としては合格点以上かと。
アクションはちょっと厳しかった。癖のあるスキルばかりで最後まで使いこなせた気がしなかったです。
作品としての感想
アクションはいつものイース、シナリオはピンチになると必ず仲間が現れる程度に王道一直線でした。それを受け入れられるかどうかで評価が決まるのではないでしょうか。
あとヒロインはエポナ。異論は認めない。
じゃあ移植としてはどうよ
という話になります。
PC版をプレイしたことがないのであやふやな評価になりますが、移植としては決して悪くありません。3Dグラフィックは(903i対応にしては)綺麗な方だと思いますし、BGMも破綻はしていないはず(MIDIとしての限界はある)。ムービーの画質はどうにかして欲しかったですけど。
ただ、これをケータイでプレイすること自体に限界を感じたのは事実です。3DアクションRPGを低解像度と十字キー、テンキーでやること、ボス戦は気合いと時間が必要なことを考えるとケータイとは馴染まないような気がしてならないのです。事実、ケータイではカジュアルなゲームが主流となっています。まあ技術の限界に挑戦した作品は大好きですが……実際その次の移植作品、「英雄伝説 空の軌跡FC」では長すぎる配信間隔とロードとして表に出てきてしまっているように思います。技術とカジュアルの相反する理想は、これからのケータイゲームを考える上で重要になってくるのではないでしょうか。